・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いろーんなものが外れてどんどん幸せになっている日々
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

チェンマイの一番有名なお寺がある山ドイステープ

17Feb2009

夫のヌクーンによると、彼の勤めるジュエリーショップの20代の女の子が 私を昨日道で見かけたらしく、「Junkoはおしりが大きくなったねぇ〜」と驚いていたそうです。私は10代の頃、今の妊娠期と同じくらい
食べることに夢中で、ぽっちゃりしていたのですが、ある日、交差点で重い体がだるくて、だらしなく立って
信号を待っていたら、背後から知らない男性の「でっけぇケツ」という声が聞こえて、以来ショックでお尻の
ことはずーとトラウマになっていました。しかしながら、昨日のお尻批判は全然違う受け止め方ができました。「最近胸が大きくなったなと思ったら、お尻もか?出産の後開ききったお尻がうまく締まるように、整体で指導しているように、自宅で安心して出産をして、ゆっくり産後を過ごせるように、ちゃんと動こう!」などと。

私も2年くらい前に妊娠した女性の野生に戻った体の様子を見て恐怖を感じたことがあります。妊娠する
までは、ダイエットも経験しましたし、長年ヨガもしていましたから、体をある程度意識の管理する範囲内の形に維持することができましたが、妊娠中は、まったくもって、自然と神様にお任せしている状態、どうなっていくか楽しみでもあります。またそういう気持ちになれたから、やっと子供が来てくれたのかもしれません。

話は変わりますが、私には『女神様』と仰ぐ、年上の友人がいまして、彼女の経験した様々ことから引き出された言葉から色々なことを教えてもらいました。印象的な言葉に、「人の心の中には、それぞれ、
しずか〜な誰にも侵されない湖のような場所があって、そこを乱すのは自分だけ。だから、人に傷つけられたとか、誰かのせいで自殺するとかいうのは嘘だよ。自分を壊すのは自分だけ。」というのがあります。
それは、とてもつらい経験を経て学んだことだそうです。「そのつらい経験がなかったら今の自分はないんだ。今は感謝している」とも 言っていました。私が20代の終わりにその言葉を聞いた時には「ふーん、そんなものか?」とくらい にしか思えませんでしたが、思いっきり行動し、様々なことにぶつかった30代を経た
今では「なるほど〜」とうなる含蓄のある言葉になりました。

妊娠6ヶ月目に入って、自分が自分を傷つけるために引き込んでいた「心の棘」や「滞り」がどんどん抜けていっているのです。お母さんになる準備ですね。本当に素晴らしい経験です。例えば、ちょっと前にまで戦っていたものに「過食の不安」があるのですが、これは私の子供の頃から持ち続けていた不安です。父が太っていたので、母も母方の親戚も「食べ過ぎると、お父さんみたいに太りますよ!」とことあるごとに言いました。彼らは、どうも、教育というものが分かっていなくて、後に整体で学びましたが、「止めようとすると返って反発が起こる」のです。それを学んでから、母の「やってはいけない」ということに耳を貸すと碌なことが起きないと耳をふさぐことにしています(わっはは)

陥りがちな行動というのは、何か根本的な原因があって、幼児期に経験したことが多いのだそうです。妊娠してから私の過食の根本的原因は何かしら?と考え始めました。妊娠期に出てくる問題は 、今経過、解消できる古傷みたいなものと考えているからです。お腹に生命が芽生えてから出産後、女の子なら13ヶ月、男の子なら16ヶ月を最も大切な時期とし、その間の子供の欲求を 両親は全てかなえるように動くべきだと整体の本「子育ての記」にありました。そうでないと、以後人生に渡って、かなえられなかった欲求を求める過剰な行動をしてしまうからだそうです。

さて私の古傷の過食ですが、3週間ほど前に、本当にいつも以上の過食をして、胃が苦しくて、夜中にうなされて見た夢が、私の幼児期の体験をたどっているものでした。母が初めて夜に外出をして、私は母方の
祖父母の家に預けられているのですが、その時に不安で沢山食べたら、お腹を壊して、もどして、皆が注目してくれ、帰宅した母も、とても心配してくれたという光景でした。そういう形で大人の注意が集められた 経験があって、不安な時には過食をしてしまう私がいたようです。原因が分かったら、後はそれがどういう方向に経過していくか待つだけでいいので楽です。整体の稽古場の先生が「何か見つかったら治そうとしなくていいのよ。認めればいいの。治そうという方向は返って自分の癖の方向で よくないのよ」と指導してくださったので、過食の元を見つけただけで、満足でした。お陰で過食との無意味な戦いは、いつの間にか静まってきたようです。といのも日本ではお医者さんが妊婦の体重増加をやかましく言い、6kg増くらいが理想とインターネットで知りましたが、私の担当医は、大らかにも、12kg増まで良いというのです。ありがたやありがたや。

また先の満月の晩に見た夢が素晴らしく、詳しい事情は覚えていないのですが、登場人物の中で 私だけが、とても恵まれていて、いつも「私だけ得して悪いな」と思っているのです。そして 私が一人勝ち?!するような結末で、本当に申しわけなく思っていたら、関係者が集まって 語り合った所、皆一人一人が私の思っていたのとは全然違う考えと動機で動いていて、実はそれぞれが幸せで満ち足りた結末を迎えていたことが判明するというものでした。目が覚めた瞬間「私が いつも『私だけ得して悪いな』と思っていたのは、母のよく口にする『純子だけずるい!』という言葉のせいで、それは母が子供時代に妹と姉妹喧嘩をする際に、いつも言っていた台詞で、無意識に 主語を娘の名前にしているのだな」と気づきました。「お母さんの無意識の言葉かけ ほど、害のあるものはありません」と整体を始められた野口晴哉先生が書いていらっしゃいました。 そういった、相手を傷つけようと思うのではない、無意識の言葉が、子供の呼吸の間隙に入って 長いこと、人生に影響をしてしまうのだと実感できました。世の中のお母さん、本当に気をつけましょう。
ウチの母とて、祖父母がちょっと育て方を間違えて、後から来た妹の叔母と母との待遇を平等 にしたか何かして、幼児であった母の心に「後から来た妹に自分が独占していた親の集中をとられた」と思わせたというような些細なことで、自分の娘に棘を入れてしまったのだと思います。補足ですが、 整体では第一子を7割り二子を3割というような、差をつけた集中の振り分けをすると、一子が僻まなくて良いと習いました。でも、そういった心の棘をみつけることも人生の素晴らしい経験のひとつですね。私はこれからは「私だけ悪い」などと少しも思わず、どんどん幸せになろう!とますます元気になりました。

それからは、醜い身体をけなされようが、丸くなった顔を笑われようが、私の心の湖は余裕と充実に満ちて平静です。先週、いつものように朝歩行していると、フランス人の友人男性がバイクでわざわざ追いかけて
きて「毎朝歩いているのを見かけるよ。すごく綺麗なったね」などと、うれしい言葉をかけてくれるので、
どんどん幸せになっています。全くフランス人は褒めるのがうまい!!息子が生まれたらフランス留学を
念頭にいれます。(笑)

しかしながら、私達の子供世代は、後天的に入った心の棘を抜く作業に、私のように40年以上もの余計な時間をかけずに、曲がり角に立った地球のために、どんどん働いてほしいものです。生まれた時から、いつも満ち足りた、心の中の静かな湖を感じていられるような心地でいてくれるように、毎朝お腹の子に語りかけながら、生まれて、離れてしまってからの彼/彼女の欲求がすぐ分かる母親になりたくて歩いています。残されたのは後わずか3ヶ月余りです。



Next Page19FEB2009 和食教室第二段 WeblogTop Weblogの最初のぺーじへ
Studio Ring Web  工房 凛の最初のページへ


Copyright 2007 and beyond 工房 凛.All rights reserved.