9月にチェンマイの漢方のお医者さんに相談に行った時に、現在は検査薬が進んでいるから、妊娠しているかの確認は検査薬で十分と言われ、東京で確認したものの、病院での検診は急がない方がいい!と助言をくれた先輩お母さんがいたので、タイに戻って落ち着いてから病院に行くことにしました。何でも、今ではどこの産科でも当たり前の超音波診断は初期の胎児にあまりよくない影響を与えるとか?その時点で妊娠 1ヶ月でしたから焦ることもなだろうと。しかしながら、医療サービスにただ従っているだけでは、消費者として怠慢に
なってしまう今の世の中は複雑で、色々考えないといけなくて大変ですね。まあ、母親として
の勘を常に働かせろ!ということですね。
チェンマイに戻って1週間ほどして、また、優しくじっくり話しを聞いてくれる女性の漢方の先生の
所を訪ねました。彼女は元々西洋医学から東洋医学に移った人なので、東洋医学の限界
も十分知っているので、西洋医学を取り入れるべき時は、訪ねるべき場所を教えてくれるからです。
まずは、漢方で出産に対してできることはないそうで、子供が生まれてから母親の肥立ちを良く
する漢方薬、お乳の出をよくする薬を処方する ことはできるそうなので、「生んでからまた
いらしゃい」と言われました。そして、産科にできるだけ早く行く こと、なぜなら、
産科の先生は沢山の患者を診ていて、忙しいので、妊娠後しばらくしてから検診を受けに 行っても診てくれなくなってしまうそうだからです。チェンマイでもー?!日本で、出産ぎりぎりに病院に診断に行った妊婦が、その後問題を抱えた時に彼方此方の病院で断られて、たらいまわしにされるニュースを 聞いたので、早速タイ語の不自由な私は夫ヌクーンと
産科探しをしました。
まずは、ヌクーンの従姉妹の子供が3年前に生んで大お勧めと言われた、R総合病院。病院はとても整然としていて、親戚の推薦は優しそうな、オジサン先生。おまけに英語で会話ができて便利。しかしながら、タイ人あなどり難し?!その包容力のありそうなニコニコした外見からは、日本人の私では予測できませんでしたが、色々と話していく内に、前評判の
「何でも受け入れてくれる」方ではないということが分かりました。 整体の世界で女性の大半以上が出産するのに楽だと言われる、和式便所にすわる姿勢で生むのは可能か?と尋ねたと
ころ、「それはHill Tribe(タイの少数民族)の方式だ。その方法は今の妊婦には合わない」一蹴。
自分の患者は分娩台に寝かせて、鉗子で引き出すとのこと。「昨日も、韓国人の妊婦が自然分娩でと言ったが、出産が始まって、妊婦があまりに苦しむので、結局夫の了承で麻酔を打って、鉗子で引き出した」と自信有りげに、経験を語られ、「妊婦は自然にあこがれて色々言うけれど、結局
俺のやり方が正しい」と満足されているご様子だったので、他を探す
ことにしました。蛇足で、「会陰も切らずに」と言ったら、日本の一般の病院でも、よく言われるように、
「切らないと、子供が頭で破って後で縫合しないといけない」と言われてしまった。「それは無理にひっぱり出そうとするからで、ゆっくり子供が出てくるのを待てば破れることはないと聞いている」と言うと、「子供が必要以上の胎内に居すぎるのは危険だ」と今までに本や先輩お母さんの経験談で読んだ、分娩台を推奨しているお医者の言い分と同じ見解だったので、これ以上議論をしても何も変わらないと、私も表情はタイ人並みにニッコリ、でも心の中ではサヨウナラと言った。後から「とてもいい先生なのに、どうしてやめたの?」と何人かのタイ人に言われたけれど、
日本人の情報通に聞いたら、その病院は人工乳を推進している、西洋並みの超進んだ技術が売りの病院で、タイ人の間ではお金持ちが行く医療費の高い病院で、ステータスが高いとのこと。私はステータスより、本来あるアジア文化の良い面に目を向けた出産法を探しているので、やっぱり印象通り
合わなかったようです。
次に行ったのは上の写真にあるL総合病院。ありがたや、ふとした検索で聞きあたった日本人でチェンマイで出産した人のブログに「分娩台もなく、ダンナの腕とナースの腕をかりていきみましたよ」と書いてあったので、行ってみました。(本当にインターネットはどこでどんな情報につながるか分からない、ありがたや)そういえば、漢方の先生もL病院なら、「奥さんが出産中に旦那が、声かけても、写真撮っても何して自由で いいわよ〜」とおっしゃっていました。忘れてました。家から歩いて30分位と立地条件も申し分なし。
土曜日に行ったせいか、待合室に設けられた
遊び場に子供が沢山いて、そこにある乗り物を、他の子供を検診中の小児科の先生の診療
室に乗りつけて、出たり入ったりして、悪く言えば管理がされていない、よく言えば自由で子供が開放されて
いる雰囲気に、好印象を持ちました。大人の視点からすれば、安全の面から整然とした、
管理された病院は安心できるけれど、子供を診るのはそういう場所は似つかわしくないかもしれません。担当の小児科の先生の診察室のドアが開放されていれば、診療中でも、子供が自由に挨拶
できるのは、子供との親しみが大切な小児科には良い制度。産科の先生の診察室の部屋は
子供が侵入しないように閉められていたし、小児科、産婦人科の新病棟は他の病棟と隔離されているという、さりげない 配慮も好印象を持ちました。
担当になった女性のパチャリン先生ご自身も出産経験有りで「和式便所スタイルも、会陰を切らないのも、何でも貴方の好きにしていいわよ」とおっしゃってくださったので、安心できました。でも「自然分娩は本当に大変よー」とつけ加えられ、ヌクーンに向かっても「旦那さんも今からその日に備えて体力づくりをしてください。」と言っていました。それから「体重は増やしていいのは初期は一ヶ月に1kg、後半は2kgまで。」とのこと。これは大食漢の私にはちょっと心配。「会陰は
よく伸びるように、オイルマッサージをしなさい」とご注意。
まあ、駆け込み寺が決まったことで、後は私の力と責任、今後半年余りいかに、修行させていただくかが母親としての最初の大事な仕事ですね。整体を始められた野口晴哉先生が「体癖修正の近道出産、病気、外傷、月経等々」「一旦体の変動を体癖修正活用すると決めたら、その変動の変化に囚われず目的達成まで頑張って欲しい、主役はあなた自身である。心を受身にしないことがその要点である」と昔の整体協会の 月報に書かれていました。
ご縁のあった担当医のパチャリン先生とよく話あって(幸い英語で話してくださる)やっていくことに決めました。良い信頼関係が築けたのも何かのお力もありがたいこと。15週目に入った12月20日
に二回目の検診を受けましたが、血液、尿検査の結果も問題なく、母子ともに順調だということ
で一安心でしたが、妊娠中は予想以上に微妙なバランスをとっている状態なので、その後ちょっと問題が生じて
調子を狂わせてしまい ました。それはまた次の日記で。それではまた
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