チェンマイに住んでいると、本当に変わった、面白い人に出会うと思うだが、
「日本以外に住む人は皆同じような出会いがあるのかしら?こんな人はめったに会えない!」と思わせて
くれた今回の出会いは、なんと、 日本人のNada。彼女は10歳になる前に日本を離れて、アメリカを中心に
あちこち旅をしていたせいか、上の 写真でご覧いただける通り、様子も普通の日本人と違うし、
作ったジュエリーも日本人的発想とも他の国籍の受講者とも随分違って、新しい感覚をくれた。
職業も変わっていて、ヨガの先生だが、生徒は男性専門で、男性の能力を上げるための特殊な
タントラを伝授しているとのこと。
おっちょこちょいも超ど級で、初めて作った石留めの作品で、根気よく8個も石をセットしたのだが、
幻の作品となってしまった。とても素敵なデザインで、肩からかけて、胸に石の力が集まるように
なっていて、是非写真におさめて今後の参考にしたかったのに、講座の後に持ち帰る時にどこかに
置き忘れたのだ。彼女は今オーストラリア人の新しい師について、ヨガの勉強を再開した所で
ちょうど胸のチャクラの修行を終えて、喉に移ったので、そのせいで胸の飾りは必要が
なくなったと判断することにしたそうだ。何でも受け入れようとする所は波乱万丈な人生
をかいくぐってきただけあって、若いのに修行ができていると感心した。
上記の写真の頭飾りも、本当は小さな(小さい物は難しい)オパールを二つ留める予定で、石留めを作った
のだが、終盤、表面をブラシで洗浄中に台所のシンクの管に落としたと大騒ぎ、生徒の一人の
男性が親切にも管を外して探してくれたのだが見つからず、仕方なく当初のデザインを変更
し、石はひとつにした。 翌日、他の生徒がブラシに付着している石留めを見つけ、皆で大笑い
をする帰結となった。
とってもかわいいNada、私の好きなトルーマン・カポーティの小説「ティファニーで朝食を」の
主人公、ホリー・ゴライトリーが現実にいたとしたら、こんなバージョンもありだと思う。
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