とうとう、我が家に、かねてから念願の静かに手を合わせる場所が設けられました。(やったぁ！） むかし
むかしの16AUG2007 の日記で訴えましたように、我が”物の怪屋敷”に、感覚の鋭い魂である、お子様を迎えたら、地元のどこの家にもある、家族を見守ってくださる精霊の祠が欲しいと、かねてから思っていた私ですが、夫Nugoonは
｢非科学的なことにお金を使いたくない｣
とのことで、仕方なくご近所の祠に手を合わせたり、インターネットにあった、ご先祖様の霊にお祈りする
ための手作りの祭壇をこしらえて、心がわさわさした時に助けていただいていました。このほど、孫かわいさに我が家にやって来る義母が味方になってくれて、送ってくれました。亡くなった義父が中国人の父を持つ中華系の家庭なので、タイの伝統的な外に置く形式のものではなく、家の中に置く小型関羽廟のような物。なんと豪華な大理石製。交番のような赤い電球がついているのにはびっくりしましたが。

昨年から祭壇に精霊をお呼びする儀式を挙げるよき日を探していましたが、我が家族の構成メンバー、酉年、未年、丑年の三つの干支全部にとって良い日がなかなかなく、やっと2010年1月31日、旧暦12月17日が良い日と、義母が選んでくれました。日本のカレンダーで見ると仏滅なのですが、中国の暦でも仏滅なのでしょうか？それとも仏滅をわざわざ選んだのかな？

天使様にお願いして、精霊様を選んでいただくために、細かく指定された以下の物を用意しました。
   1)灰と一緒に、脱穀前のお米、脱穀後のお米、赤もち米、緑豆と小豆を入れたお線香立て
   2)新しい10バーツ硬貨
   3)お線香
   4)赤い中国のろうそく
   5)花瓶にさした花
   6)5杯のお茶
   7)5杯のお酒
   8)5杯のご飯
   9)鴨の丸焼き
  10)丸ごと蒸した鳥
  11)豚の三枚肉を茹でたもの
  12)日本のおこしそっくりの中国のお菓子。
  13)小さいマーライコー
  14)5種類の果物
  15)繭玉にそっくりの形の餅粉団子

伝統的な儀式というのは、日常生活では解消し切れない、体に溜まった過剰エネルギーの鬱さんを促す
ために考案された、ご先祖様達の賢い知恵だと思っているのですが、目論み通り、私達も何日かかけて
上記の物を求めてチェンマイの街を彷徨いました。

段取りの悪いことに前日になっても13)のマーライコーが見つからず、去年の夏同じ儀式を挙げたばかりのNugoonの従姉妹の息子、チェンマイ在住に購入場所を問い合わせた所、すぐに風水に過剰にこだわる母親に通じて、いきなりバンコクから電話で、やれ
｢ちゃんと風水先生を雇え｣
だの
｢日程は今日の方がいい｣
だのケチをつけて、感情的になりやすいNugoonの顔色が電話で話す間にどんどん変わっていきました。
私は異邦人なので、傍目八目、冷静に興味深く観察できました。催しにつきもの家族内のいざこざも、大事なエネルギー発散なのではないでしょうか？それまで、
｢僕はどうしても、この手のことは信じられないので、お祈りの文は純子が唱えて｣
と腰が引けていたNugoonが、激した従姉妹に火を点けられて、家長にふさわしく、丁寧に儀式を 執り行ったのには笑えました。子供の頃には毎月旧暦のついたち、15日に彼が準備してお祈りしていたことが判明しました。やはりご先祖様が見守ってくださっているので今の私達がある。

ありがたやありがたや。

おめでたい5品の果物を選ぶのは苦労しました。赤い色が良いのでは？と二人で考えて、上の写真一番右のチョンプーを選んだのですが、義母によると
｢”プー”は中国では悪い字｣（"不"のことらしい）
とのことで、買いなおし。儀式は朝の9時9分から始めたのですが、直前に果物屋に 走りました。

張り切って買った値の張るイチゴも
｢中国の果物ではないので天使様がお好きではないかもしれないからやめておく｣
と風水おたく従姉妹によって、いきなり厳密になったウチのあるじが判断しました（笑）。

バンコクですと、日本の市販おせち料理のように、セットでお手軽なものが売っているらしいのですが
チェンマイにはなし。買えない物は、昔どおりに家庭で手作りをして、やはりチェンマイは気が流れている
素晴らしい街です。

不思議エネルギーに感化されやすい私は精霊様が来てくださってから、何故だか、ものすごく元気になりました。健康を損なったり、世の中を騒乱する、人間一人一人が持つ余剰エネルギーの発散に無駄遣いは
大いに効果的と整体で言われていますから、元気になるのは当たり前でしょう。お陰様で2010年ももっと
もっと充実した楽しい年になります。

♪すべての願い、望み、祈りが叶うこの世界に感謝♪

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