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突然整体の先生がやってきた!
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庭の花。タイ版彼岸花?

09DEC2009

産後も半月も経ちますとエネルギー満タンで、元気いっぱい、しかし、子供がいては、外出や運動不足
解消も思うようにはいきません。これは言い訳で、気がうまく流れてくれていれば良いのですが、私の場合はつっかえがちで、2週間ほど、ちょっとしたことで怒り心頭(頭から湯気)となること連続の日々をおくって
おりました。10年くらい、怒りという感情とは無縁だと思っていた私がどうしたことでしょう?
元気になりすぎ!!!矛先は、やっと来てくれた娘ではなく、夫。
「世界平和のために何かしたかったら、まず家族から」
とマザーテレサがおっしゃっていた原理原則ができていない私。とほほ

そこに救いの手を差し伸べてくれたのが、25DEC2009の日記に書いたイスラエル人の母Natasha
「お母さんは赤ちゃんに愛情をあげすぎて、時々枯渇するから、ウチに来てゆっくりしなさい」
と毎週招いてくれました。彼女の家は実家以上。毎回心のこもった料理でもてなしてくれ、娘蕗妹の世話はNatashaと旦那さんのArieがしてくれる。私には
「昼寝でも、外出でも何でも好きなことをしていいのよ」
とのありがたーい心遣い。ヌクーンと私が一触即発の危機状態の時には、黙って、話を聞いてくれた後
「Nugoonはいつも首を固めていて、自分で気づかないだろうけれど、とてもつらそうだから弛めて あげては
どうかしら?」
と経絡にそって滞った気を流す方法を教えられました。私はNugoonに腹を立てていて、マッサージなんて
まっぴら御免の域に達していたので、却下すると、秘儀!”もぐさ”をたいて、ほのかな熱で、私の張りつめた神経をゆるめてくれました。もぐさというと子供の頃におばあちゃんに
「悪いことをするとお灸をしますよ」
と言われたこわーいものだと思っていたのに、まさかNatashaのような西方の人に素晴らしい使い方を伝授してもらうとは!!意外や意外。こういうのが面白い。もぐさの煙と熱に神経過敏を弛めてもらった私は、首に目に力の入りすぎの夫にももぐさマジックを施せました。お陰で我が家も平和の道へ。

ほーんとに色々な方々に助けていただいて私達親娘は何とか、ここまでやって来ました。

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もうひとつ、いつものように困ったときの手
「チェンマイでも整体の稽古ができる」
と新月にお願いしました。私が日本にできるだけ帰国したいのは、整体の研究機関、身体教育研究所
稽古のためです。チェンマイに移住して唯一残念に思っているのが、自己を律する力が欠けている私一人では稽古ができないことです。身体教育研究所ではジムでヨガや筋トレなんてしなくても運動不足なんかにならなかった、 かつての日本人の普通の動き方を研究して稽古しています。元々は整体指導者の育成を目的として開かれた会で、立つこと、座ることから始まって、体全体をつかって掃除をしたり、書道をしたり、着物を着たり、お茶を入れたり、畑づくりまでしています。昔の日本人の体の使い方を探って動いていると、今まで自分の中で眠っていた感覚が呼び起こされて、思ってもいなかった自分に出会えます。体全体をつかって何とか書を書く稽古をした或る日の晩は体がクタクタだけれど、心にには充実感が満ちている、子供の頃楽しかった遠足に行った日に感じた快い疲労感が体によみがえりました。単なる動作の訓練だけでなく、生き方がそのものが変わります。その稽古の成果?!あって、サラリーマン生活にどっぷり依存していたこの私が、異国のチェンマイで、漠然とした感覚を追って、道を模索し続けているのです。

「ピシッと稽古して、他人のせいにしてイライラしている醜い私を返上し、静かに内なる自分をみつめて、一歩一歩進んでいきます」
と願ったら驚いたことに、本当に教授資格を持つ整体の稽古仲間、Yお師匠がチェンマイの自宅にやって来たのです。みんなの願いがどんどんかなう世の中になっているって本当ですよ!!

Yお師匠は3ヶ月のアジア旅行中、急ぎ足で通り過ぎるつもりのチェンマイで、宿泊中のゲストハウスに鍵をかけて停めていたレンタルバイクを夜中に盗まれてしまったとのこと。タイの貸しバイクには保険がかかって いないので、盗難の際には、借り手が新しいバイクを買って返す取り決めになっているそうで、約10万円という予想外の高額な請求をされ
「どうにかできないっ(泣)?!!」
と助けを求めての訪問でした。

色々奔走しましたが(お陰で私は良いエネルギー解消になりました)補償額が一万円くらい下がったかな?という程度で焼け石に水でした。ここで声を大にして申しますが、タイでバイクを借りる時は注意してください。盗まれたり、事故に遭ったり面倒なことになっている人がとても多いです。チェンマイの街は広くないので、空気を汚さない自転車の方が環境にもお財布にも優しいのでは?

Yお師匠は
「夜中に鍵をかけてゲストハウス内に停めておいたバイクを盗まれるとは不可抗力だけれど、自分のどこかにできごとを引き寄せる何かがあったんだろう」
と警察や観光警察に掛け合うなど、できる限りのことをした後(どちらも助けにならず)、自分に起ったことを引き受けて、手痛い出費も払える状況に感謝し、次なる訪問地に移っていきました。
以前、電動のこぎりで指先を切り落とすという大事故の直後
「この程度のことで済んでよかった」
と思えたという太っ腹のお師匠のこと、
「チェンマイでバイクを盗まれたから、こんな自分に出会えた」
という展開に持っていけることと思います。お師匠が最大限の力を発揮するには余剰(のお金)は邪魔なのかしら?

お師匠の突然の訪問は私にはありがたーいことばかりでした。まき割りや包丁とぎ等々娘をおんぶしながらでもでき稽古を教えていただきました。おんぶしながら動くと一人の時より、自然に腰が入って無駄に力を入れない良い動きがでることを発見!!それからおんぶが大好きになり、洗濯もおんぶしながら、雑巾かけもおんぶです。

そして、極めつけは、7月に赤ちゃんが生まれるNちゃんを紹介してくれたこと。NちゃんとパートナーのNさんは自転車で世界を旅している日本人同士のカップルで、お師匠とはラオスで会って、チェンマイで再会したのだそうです。住み心地がよく、費用のかからないチェンマイでの出産を相談されたお師匠が、私につないでくれました。彼らの赤ちゃんの胎内名はオッチョ。Nちゃんが12歳までパラグアイで育ったのでスペイン語です。Nちゃんが初めて我が家に訪ねて来てくれた時、Nちゃんがドアを開けて入ってきた瞬間に蕗妹が
「よく来たね」
とばかりにNちゃんに抱きついたので私は驚いて口をあんぐり。 お師匠のバイクが盗まれたのは私の新月の願いのせい?それとも蕗妹がオッチョを呼ぶため?世の中は本当に不思議なことに満ちていてワクワクします。

♪すべての願い、望み、祈りが叶うこの世界に感謝♪



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