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イスラエル人のおばあちゃん
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ナターシャにすっかり慣れて昼寝中 ナターシャの作ったスープを食べる

25DEC2009

半年前の6月25日のことをだらだら書いてきましたが、ここで、突然6ヶ月飛んで、今日はクリスマス。
キリストの生まれた日、かつ娘蕗妹の6ヶ月目の誕生日。

世の中の矛盾にイチイチつっかかっていた高校生ぐらいから、30歳をすぎるまで、
「キリスト教徒でもないのに、何でクリスマスを祝うの!!?」
と異議を唱えていた私ですが、ある日東京の自宅近くの八幡様に置いてあった冊子に
「日本は八百万の神の御座す国。仏やキリストなどの異教徒の神もも八百万の中の一人と考える。日本人がお宮参りは神社で、結婚式は教会で、葬式はお寺でするのは少しも不思議ではない。」
と書いてあるのを読んで、素晴らしい考え方だと思いました。それからは他の宗教、文化の行事に抵抗感なく、呼ばれていき、良い所はどんどん取りいれさせていただくことにしています。

そして、家族も。好意ある方々にお母さんになってもらったり、妹になってもらったり。これからは娘や息子ができるかな?

私が20代にしていた先の結婚の際少しも子供が欲しくなかったのは、子供を育てあげる自信がなかったからです。女性として腹が決まっていなかったのと、母達世代の女性の影響が大いにあると思います。母の弟に対する言葉が印象的で
「女の子は次に何をするか大体見当がついたけれど、男の子は何をするか分からなくて、育てるのに本当に苦労した。(弟が)20歳になった時に涙がでた。」
娘に、自分と同じ子育ての苦労をさせたくないと思われている私の母達世代の女性は多いです。天皇を
頂点とする家族主義が招いた先の戦争の反省から、戦後に急速広まった個人主義、核家族化の犠牲者ではないでしょうか?経済成長の担い手だった夫と子育てを協業することもできず、自立した女性をと育てられたため、実家に頼ることもできず。 母達世代の苦労を感じとって20代の私はどうしても子供を生む気になれませんでした。その気持ちを変えてくれたのが、この日記で何度も話題にしている整体。

と、もうひとつ、女神様と仰ぐ年上の女性の友達。前にこの日記で書いた、心の中の静かな湖のような場所について教えてくれた人。ある時、仲間で彼女に「子供が生まれたら?!」と想定して盛り上がっていた時、当時超多忙の身で、朝8時から夜中の12時まで事務所で働くことの多かった私が、心から
「彼女の子供なら私も時間がある時にお世話させて欲しい」
と思ったのがきっかけでした。そして、
「『あなたの子供なら、お世話をしてあげる』っていう人が登場するくらい私も彼女のように魅力的になれば
私も孤立せず子供が育てられる!」
と連想が進んだのでした。

「皆に愛され可愛いがられる子供が来てくれますように」と新月で願ったせいか?(笑)タイという国は、
まだ、家族主義が生き残っている素晴らしい国で、社会が子供を育てるという考えが行き渡っているからでしょう。道を歩いていても、皆が娘に声をかけてくれますし、買い物中は店員さんが、子供を抱いていてくれます。時に誘拐されるのでは?とハラハラするくらいに強引に奪われます(笑)

ガーナ人と結婚してアフリカの様々な国との貿易業を営み、アフリカの習慣、文化に通じた友人が、「家族
主義の残っている場所には文化が残っている」と言っていました。

さて、世界的に最も有名な宗教的行事、家族と過ごす行事のクリスマス、今年は、キリスト教徒ではない
ユダヤ教徒のナターシャとアリーが滞在しているゲストハウスの一室で、ナターシャの心のこもったインド
料理の昼食に呼ばれました。ここまでの一文にいかに多種な文化が登場したか?日本人だけでなく、世界の人々が他者の文化を崇め受け入れる方向に動く時期に達しているのではないでしょうか?

ナターシャとアリーは毎年避寒のために、チェンマイに4ヶ月ほど過ごしにイスラエルからやってきます。3年前に太極拳で知り合ってから、家族のように親しくさせてもらっています。私のジュエリーのデザインの参考になるように、彼女のコレクションの幾つかを見せてくれたり、今開発中の女性が本当に気持ちよく過ごすための部屋着のためにも、デザインや材料を提案してくれています。そして、蕗妹の妊娠中はイスラエルからSkypeで連絡をくれ、あれこれ助言をしてくれて本当に助かりました。彼女達夫婦がアメリカ留学中、彼女がマスターを取っている間に一人息子が生まれたので、異国で一人での子育てがいかに大変だったか分かるのだそうです。

私はアメリカではなく、タイに住んで、子育てだけしかしていないので、彼女のような大変さはないのですが、それでも、産後6ヶ月ににもなると、体力があまりあまっているのに、思うように身動きがとれず、
エネルギーが鬱滞してイライラしてきました。彼女が来てくれる直前に、近所が朝から晩まで大音量でカラオケをがなったのをきっかけにイライラが爆発しました。
「カラオケなんて一体どこの国の野郎が考えついたんだっ!!」

また整体の本の通りにオシメをはずそうと、トイレでの排泄を生後3週間からしている蕗妹ですが、4ヶ月頃パンツに切り替えたものの先月に下痢をし、オシメに逆戻り。寒いせいもあって、トイレに通う回数が増えました。おまけに、ハイハイが始まりそうで、勢い良く、寝返りをうってはおしっこが漏れ、うつ伏せになって、
激しく動くとまた、漏れる。おとなしく寝ている間には、うまくいっていた、親子の意思の疎通ができなくなり、汚れるパンツ、オシメの量が、ここに来ていきなり増えたので、私の目はつり上がっています。整体の稽古が全然身についておらず、体の使い方が悪い私は8kgの子供を抱くのに、両手首腱鞘炎ギリギリのトホホな状態。確か女性にとって手首は子宮か卵巣につながる、大事な場所。形相は鬼のようになり、不満の募る亭主に舌打ちする。この先、身の処し方を改善しなければ、離婚も幼児虐待もありえる(笑)時期に彼女が来てくれたので、とっても助かっています。(新月の願いどおり、整体の先生もやってきた!!これについては次回の日記で)

ナターシャが蕗妹を抱いていてくれる間に、たまった繕い物ができるだけでも随分心が落ち着きます。子育ては本当に一人ではできない、だからこそ、子供はかすがい、人と人をつなぐ平和の使者です

♪すべての願い、望み、祈りが叶うこの世界に感謝♪



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